人生のテーマを表す『十二支』

十干と共に四柱推命の要となる「干支」を作っているのが「十二支」です。
十二支といえば毎年お正月になると今年は寅年〜などと話題になり、とても馴染みがあると思います。

子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥

時間や方角を表すのに使われていました。(時代劇で、「丑三つ時」「子の刻に…」など聞いたことがある方もおられると思います。)
十二支には季節も割り当てられています。四柱推命ではその季節から「人生のテーマ」を読んでいきます。
四季は4つですから、12個ある十二支はそれぞれ季節ごとに3つずつ割り当てられます。その3つが全部同じ季節、というわけでもなく、同じ季節の中でも「はじめの頃」「盛りの頃」「おわりの頃」と分けられ、「生」「旺」「墓」と表されたりもします。何事も、生まれて盛んになり、終わる、という、一つのものの中にも生まれて終わり、また生まれて、というサイクルがあることを知ることができますね。

また、十二支の一巡は植物の一生や、天界、人界、地界の天地人に表すこともできます。それぞれ解説していきますのでぜひご覧ください。

四柱推命では、日柱の干支にどの十二支を持っているかでその人の「人生のテーマ」を読み解きます。日柱の干支にどの季節の十二支が入っているか見てみましょう。もし、春の寅が入っていたらあなたは「春の人」夏の午が入っていたら「夏の人」、という呼び方もしたりします。さあ、あなたはどの季節の人でしょうか?

目次

春の十二支(寅、卯、辰)
テーマは「ときめき、気持ち」

子からじゃないんかい!っていう声が聞こえてきそうですが、四季なので春夏秋冬の春から参りたいと思います。そうするとそうなんです。子のネズミさんからではなく寅さんからなんですね〜。ちなみに子は冬の十二支です。後からちゃんと出てきますのでお楽しみに。

(とら)
五行=木
陰陽=陽(+)
生旺墓=生(初春)
植物=土から芽が出る頃
天地人=人界
時間=3~5時

(う)
五行=木
陰陽=陰(−)
生旺墓=旺(盛春)
植物=生い茂る頃
天地人=人界
時間=5~7時

(たつ)
五行=土
陰陽=陽(+)
生旺墓=墓(晩春)
植物=上に伸びていく頃
天地人=人界
時間=7~9時

春の十二支は上にある寅、卯、辰です。
持っているテーマは「ときめき、気持ち」。
 植物の世界でお話すると、春は芽吹きの季節です。冬の間に土の中(地界)で慎重に種を守り抜き、芽吹く準備を整えて、もう種から地中への根は出始めて、あとは土の上に顔を出す、というところから始まります。早く芽吹いて外に出たい!という期待感とエネルギーを秘めています。芽吹いた後は、心の高まりと共に葉を増やして成長を始めます。種のうちに蓄えられたエネルギーを発現させていくのです。
春の人はそんな期待感を胸に秘め、それを大切に育てていく人たち。自分の中にある気持ちの動きを大切にしてあげること。その気持ちが動く方へと人生の舵をとっていくことで開運していきます。
 自分の気持ちをちゃんと見ることは万人に必要なことですが、春の人はとにかくそこの感覚も優れていますし、素直にそれを表現できる人、気持ちを原動力にしていける人たちです。誰よりも「キュンとする」「ワクワクする」に敏感でいてほしいと思います。一見浮ついたようにも聞こえるこれらが人生を切り開く?と思うでしょうか?でも考えてみてください。土の中から見たこともない外の世界へ飛び出すというのが春です。とんでもなく勇敢といえるでしょう。その勇気を持っているのが春の人たちなのです。それは世界にとって大きな励ましにもなるでしょう。
また、春の人が自分が嬉しかったことを語る姿はとっても可愛らしいものです。周囲にもその気持ちを伝えることで、「自分の気持ちを大切にすることの尊さ」を教えてあげたり、時に背中を押す役割もあるでしょう。
そんな春の人を見たら「本当に嬉しそうだから、こっちも嬉しくなっちゃう。」「勇気が出たよ、ありがとう。」と声をかけてあげてください。

夏の十二支(巳、午、未)
テーマは「行動」

(み)
五行=火
陰陽=陰(−)
生旺墓=生(初夏)
植物=間引きをする頃
天地人=天界
時間=9~11時

(うま)
五行=火
陰陽=陽(+)
生旺墓=旺(盛夏)
植物=天にも逆い伸びる頃
天地人=天界
時間=11~13時

(ひつじ)
五行=土
陰陽=陰(−)
生旺墓=墓(晩夏)
植物=実が成り始める頃
天地人=天界
時間=13~15時

夏の十二支は巳、午、未です。
持っているテーマは「行動」。
 植物の世界でお話すると、夏はぐんぐんと成長する季節です。人界から天界へと移動し、太陽に一番近いエリアでそのエネルギーを存分に浴びています。夏の時期に植物の枝葉の伸びていく様はふと気づいたら「え?こんなに」と驚くほどのスピード感もありますね。
夏の人はとにかくフットワーク軽くいること。悩んだ時は運動でも旅行でもして「動く」が大切です。植物にとっての「枝葉を伸ばす」は、人間でいうと「行動して自分の経験や行動範囲を広げていくこと」といえます。自分が行きたい(伸びたい)場所やステージへアクションを起こすことで開運していきます。
 思うだけでは状況は動かない、ということは多いですね。実際に願うだけ、思うだけでそれが叶った!ということももちろんありますが、実はそれはそれまでに積んだ徳のご褒美であったり、受け取る準備が整ってタイミングが合った、というようなことも多いのです。「行動する」ということは、物事が成就することを無駄なく効率的にします。ただそこで思い待っているのではなく、実際に自分から望む方へ近づいていくことになりますから当然ですね。夏の十二支はそれぞれ行動の効率にも性格がありますが、巳は余計なものを脱ぎ捨ててスルスルと、午はとにかく体力があるのでパワフルに、未は実がなり始める頃ですから実へのエネルギーとバランスをみながらかしこく、というような特徴があるでしょう。行動する勇気が出ない時は、夏の人に相談してみると「なんだ!そんなの簡単だよ!」と背中を押してくれるでしょう。実際に旅行の計画などは夏の人に相談するのもオススメです。ただ、スケジュールが夏の人仕様(特に午)だったりすると、他の季節の人は体力的についていけないという事例もありますから、自分のペースとの相談は欠かさないようにしましょう。

秋の十二支(申、酉、戌)
テーマは「豊かさ、お金」

(さる)
五行=金
陰陽=陽(+)
生旺墓=生(初秋)
植物=実が熟す頃
天地人=人界
時間=15~17時

(とり)
五行=金
陰陽=陰(−)
生旺墓=旺(盛秋)
植物=実が縮んでいく頃
天地人=人界
時間=17~19時

(いぬ)
五行=土
陰陽=陽(+)
生旺墓=墓(晩秋)
植物=実が土に落ちる頃
天地人=人界
時間=19~21時

秋の十二支は申、酉、戌です。
持っているテーマは「豊かさ、お金」。
 夏のうちに成長し実をつけ始めてから、いよいよ収穫の時期を迎えます。夏に枝葉を伸ばしてたくさんのエネルギーを実に集めて、それが熟し、それを食べる動物たちに分け与えてくれる、豊かな季節です。そんな秋のテーマは「豊かさ、お金」。
秋の人は計算やお金の管理も得意という人も多くお金についてかしこく考えることができる人たちです。自分のやりたいことのために、どのように時間やお金を使っていくのか、ということを考えることが開運に繋がります。受取拒否はもってのほか。受取った豊かさを循環させる視点も大切にしてみましょう。
 豊かな実りに溢れる秋ですが、計画的に食べたり分配したり貯蔵しないとその実りもあっという間に腐ってしまうという現実があります。人間界でいうお金は紙として腐ったりはしませんが、澱むことはあるでしょう。秋の人たちはその豊かさをかしこく循環させることができる人々です。だからこそ、自分が大切にしたいことははっきりさせておきましょう。そして今すでに持っている豊かさを再点検して自らの豊かさを再確認してみましょう。実際には得た知識や経験も豊かさです。実りはいろんなところにあるはずですね。
かくいう私がお金の管理がストレスで、秋の人である夫に丸投げした経験があります。夫はもともと倹約家というタイプではなかったので心配もありましたが、あっという間に家計を見直し住宅ローンの借入先もリサーチして利率の低いところへ借換え手続きを取り、今では買い物に行く先も夫の指示に従うほどです。お金の管理が得意な正財という星や回すのが上手な偏財が本当にどこにもないので(笑)驚くべき才能の発見でした。

冬の十二支(亥、子、丑)
テーマは「学び、知恵」

(い)
五行=水
陰陽=陰(−)
生旺墓=生(初冬)
植物=地に潜り種になる頃
天地人=地界
時間=21~23時

(ね)
五行=水
陰陽=陽(+)
生旺墓=旺(盛冬)
植物=発芽の準備が始まる頃
天地人=地界
時間=23~1時

(うし)
五行=土
陰陽=陰(−)
生旺墓=墓(晩冬)
植物=地中で根が出てくる頃
天地人=地界
時間=1~3時

冬の十二支は亥、子、丑です。
持っているテーマは「学び、知恵」。
 さあ、冬がやってきました。日も短く寒くなり、植物が育つことが難しい季節の到来です。冬は昔、一歩間違えると命を落とす危険性がありました。そんな厳しい季節を生き延びるために必要なのは慎重さと知恵だったのです。地に落ちた実も、その身を腐らせ脱ぎ捨て種になり次の命のために安全な地中に潜ります。
冬の人は本当に学ぶことが好き!とう人が多いです。本を読むことが好きだったり、一人考察にふけることが好きな人もいるでしょう。そして冬の人は自分の興味のあることを学び知恵をつけ、その知恵をアウトプットしていくことで開運していきます。
 冬の人の慎重さは他の季節よりもずば抜けているところがあります。種を守るという使命をおった季節ですからそれはむしろ必要な才能であるともいえます。何事もタイミングを見極めることは大切です。せっかく大切にしてきたものを台無しにしたくはありません。冬の人たちはその見極めも上手です。一見動かないようでそこはとっても見ているのです。時に、他の季節の愛すべき無鉄砲さに疑問を投げかけ歯止めをかけてくれる存在でもあるでしょう。ですが、生き死にの心配が減った現代ではその慎重さが仇になることも。知恵も使わなくてはそのまま地中で腐ってしまいます。だからアウトプットが大切なのです。きちんとアウトプットして知恵を腐らせないで社会にむけて貢献していくことは、冬の人にとってとても大切であり、世にとっても必要なことでしょう。冬の人同士で延々と考察を深めるのも楽しいでしょうし他の季節の人に知恵をシェアすることも大切です。アウトプットの仕方がわからない時は他の季節の人に相談してヒントをもらいましょう。冬の人が種を守ってくれるから次の実りへと繋がるのです。とても重要なテーマであると自信を持ってください。冬の人には強くそうお伝えしたいと思います。じゃんじゃん学んじゃってください!

しか

十二支好きすぎて字が多くてすみません。

つぶつぶ

好きなんです。すみません。。

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